第４３話「緑川楓の冒険」
学力上位グループ襲撃事件の犯人を見つけるため、独自に調査する緑川。彼女は、その事件の犯人だと思われる野美一郎の行方を追うために、能美が常連だった居酒屋へ聞き込みに行く。

今回の登場人物
赤木蛍（あかぎ　けい）
町工場「赤木興業」の社長の娘。ミッション系名門校「聖マルス学園」の一年Ａ組。学力上位グループ襲撃事件のことについて緑川に聞かれたが、適当なウソをついてごまかす。

幽霊警官（ゆうれいけいかん）
赤木蛍にだけ見える、警察の制服を着たガイコツの幽霊。蛍と緑川が口ゲンカしている様子を、ほほえましく見守る。

緑川楓（みどりかわ　かえで）
赤木蛍のクラスメイト。黒い帽子を被った少女。探偵を自称する。野美一郎の行方を追うために、能美が常連だった居酒屋へ聞き込みに行く。

野美一郎（のうみ　いちろう）
十年前、町止小学校に乱入して大暴れした男。その時の教室にいた生徒十人が負傷、うち二人が死亡。逮捕後裁判で心神喪失を理由に保護観察処分となり、後に失踪。現在行方不明。

居酒屋の大将（いざかやのたいしょう）
野美一郎が常連だった居酒屋の大将。緑川に聞き込み調査を受ける。野美の友人に会わせることを条件に、緑川を店で働かせる。

三橋（みはし）
野美一郎の友人。大柄で目の大きい中年男性。緑川に能美の話を聞かせる。

黒いフードの男（くろいふーどのおとこ）
フードを被った男。赤木圭一が監視していたＷＥＢカメラで、他の人間と一緒にどこかに向かう姿をたびたび確認された。しかし、彼と一緒にいた人間は、みな行方不明になってしまった。能美が行方不明になる直前に会っていたのが、この男だったらしい。

長髪の男（ちょうはつのおとこ）
野美一郎が常連だった居酒屋で飲んでいた、長髪の男。緑川に声をかけて、能美と黒いフードの男が行った場所に案内する。