第50話「捏造怪談2」
蛍が捏造した怪談に出てくる幽霊が、子供たちに目撃された。その目撃現場の墓地で、何者かに殺害された女性の死体が発見された。この謎を解くために、蛍は幽霊警官と緑川の力を借りて、独自に調査する。
今回の登場人物
赤木蛍(あかぎ けい)
町工場「赤木興業」の社長の娘。ミッション系名門校「聖マルス学園」の一年A組。美術の授業で、動物写真を模写する。その絵を見た教師に「まるっきりダメ」と酷評される。七本腕の幽霊を見たという子供に、殺された女性の写真を見せて確認する。
幽霊警官(ゆうれいけいかん)
赤木蛍にだけ見える、警察の制服を着たガイコツの幽霊。警察の捜査会議の様子を見にいく。
七本腕の幽霊(ななほんうでのゆうれい)
蛍が捏造した怪談に登場する幽霊。その姿は腕が七本、頭が三つ。三つの頭は、二つはいつも罵り合い、一つはいつも泣いている。自分を見られるのを非常に嫌い、見た人間を追いかけて必ず殺す。走るスピードは時速百キロ。捕まると七本の手でバラバラにされてしまう。もし捕まったら「裁判費用はこっちで持つ」と言えば、ニッコリ笑って消えるそうだ。
緑川楓(みどりかわ かえで)
赤木蛍のクラスメイト。黒い帽子を被った少女。探偵を自称する。美術の授業で、動物写真を模写する。その絵を見た教師に「これはうまいな」と賞賛される。美術が苦手な蛍に対して、勝ち誇ったまなざしを向ける。蛍に、事件の捜査状況をメールで報告する。
奥宮サキ(おくみや さき)
墓地で頭を割られて殺されていた女性。27歳。公園の近くの商社に勤めるOL。奔放な女性だったらしく、以前は何人もの男と付き合っていたようだ。死亡当時は、荒井と君近の二人と付き合っていた。
荒井忠義(あらい ただよし)
奥宮の交際相手。独身。事件現場の足跡が荒井のものと一致した。最近、腕の多い人影につきまとわれてるらしい。
君近良雄(きみちか よしお)
奥宮の交際相手。独身。幽霊警官が墓地で見た男に似ている。事件直後、近所の防犯カメラに走ってる姿が映っていた。最近、腕の多い人影につきまとわれてるらしい。
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