第38話「騙された死神」
スマホの調子が悪いので、ケータイショップに立ち寄る蛍。そこにたたずんでいたのは、黒ずくめの男、死神だった。死神は、この店の店員が今夜死ぬと蛍に教える。
今回の登場人物
赤木蛍(あかぎ けい)
町工場「赤木興業」の社長の娘。ミッション系名門校「聖マルス学園」の一年A組。スマホの調子が悪いので、ケータイショップに立ち寄る。店の前に死神を見つけて驚く。死神に、この店の店員が今夜死ぬと教えられる。
幽霊警官(ゆうれいけいかん)
赤木蛍にだけ見える、警察の制服を着たガイコツの幽霊。蛍に、死神の活動は自然の摂理なので妨害すべきではないと伝える。
死神(しにがみ)
黒ずくめの服を着た男。死神で、桐島の命を奪おうとしていた。蛍との賭けに負けて、スマホを貰う代わりに桐島の命を救った。ケータイショップの前で偶然会った蛍に、この店の店員が今夜死ぬと教える。丹波をあの世に連れて行く直前に、死ぬ前に女性経験がしたいと懇願されて、それまでは命を奪うのを待つことにした。しかし、いつまでたっても女性経験をしないため、困り果てて蛍に相談した。
丹波七郎(たんば しちろう)
ケータイショップの店員。35歳。丸顔で、ニコニコと笑顔の接客をする。今夜十二時に急性心不全で死ぬことになっているので、死神が迎えに来た。死ぬ前に女性経験がしたいと死神に懇願して、それまでは命を奪うのを待ってもらえることになった。
桐島静香(きりしま しずか)
キャリア組の女性警察官。警察署の署長。死神によって命を奪われるところだったが、蛍の機転によって命拾いした。
丹波真利奈(たんば まりな)
丹波七郎の姪っ子。いつまでたっても約束を果たさない七郎に業を煮やした死神によって、代わりに命を狙われてしまった。
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